歯周病治療

歯周病治療について

当院の歯周病治療の特徴

リスクを“見える化”する検査

マイクロスコープを使った精密治療

歯科衛生士の担当制による継続管理

予防と治療を両立したアプローチ

チームで支えるサポート体制

のだデンタルクリニックの歯周病治療は、

「原因を特定して、精密に治療し、再発を防ぐ」ことを重視しています。

「その場しのぎ」ではなく、長く健康な歯を守る治療をご提供します。

歯周病治療の診療方針

原因をしっかり突き止める

歯周病は生活習慣やお口の環境が深く関わる病気です。

当院では唾液検査や歯ぐきの精密検査を行い、虫歯・歯周病のリスクを“見える化”。
「なぜ歯周病が起こったのか」を明確にしたうえで、治療方針を立てます。

精密で確実な治療を行う

治療の際はマイクロスコープ（歯科用顕微鏡）を活用。

肉眼では見えにくい部分まで拡大して確認し、歯石や感染部分を丁寧に取り除きます。
「取り残しが少なく、再発を防げる治療」を心がけています。

患者さんと一緒につくる治療計画

歯周病は“医療者だけが治す病気”ではありません。

患者さん自身のセルフケアと医院でのプロケアを組み合わせてこそ成果が出ます。当院では、歯科衛生士が担当制でサポートしながら、患者さんと一緒に予防・改善に取り組みます。

治療後も継続的にサポート

歯周病は再発しやすいため、「治療して終わり」ではなく、メンテナンス（定期検診・クリーニングを重視しています。

リスクが下がれば通院間隔を延ばし、良い状態を維持できるよう長期的にサポートします。

全身の健康を見据えた治療

歯周病は糖尿病や心臓病など全身の病気とも関係しています。お口の健康を整えることで、からだ全体の健康維持にもつながると考えています。

当院の歯周病治療は、

「原因を知り、精密に治し、再発を防ぐ」

そして、患者さんと二人三脚で健康を守ることを大切にしています。

歯周病の症状と進行段階

歯周病は「サイレントディジーズ（静かに進む病気）」とも呼ばれ、気づかないうちに進行してしまうことが多い病気です。ここでは、進行度によって軽度・中等度・重度に分けてご説明します。

まとめ

• 軽度のうちは自覚症状がほとんどなく、気づかずに放置しやすい
• 中等度からは「口臭」や「噛みにくさ」で日常に影響が出始める
• 重度になると歯の保存が難しくなり、生活の質に大きく影響する

だからこそ、早めの検診と予防ケアがとても大切です。

のだデンタルクリニックの
歯周病治療方針

当院では、歯周病を「予防」と「早期発見・早期治療」が何より大切だと考えています。そのため、軽度の段階から正確に診断し、進行を止める・改善することを第一に取り組んでいます。

マイクロスコープや口腔内スキャナーを活用し、肉眼では見逃しやすい細かな部分まで確認することで、患者さま一人ひとりに合った最適な治療をご提案します。

当院で行う主な歯周病治療

定期的な検診とクリーニング
（スケーリング）

歯石やバイオフィルム（細菌の膜）を専用の機器で除去し、歯ぐきの健康を回復します。

軽度〜中等度の歯周炎に特に効果的です。

歯周ポケットの洗浄・
ルートプレーニング

歯ぐきの奥（歯周ポケット）に入り込んだ歯石や細菌を徹底的に取り除き、歯の根の表面を滑らかにして再付着を防ぎます。

当院では「ポイックウォーター」と呼ばれるタンパク質分解型除菌水を用いて、バイオフィルムを分解し、歯周病の原因菌を効果的に除菌します。

※ポイックウォーターは食塩水を電気分解して生成された水で、薬品を使わずに強力な除菌作用を発揮します。人体にやさしいため、赤ちゃんや妊婦さんでも安心して使用できます。

従来の水洗浄との違い

• 従来の水洗浄：歯周ポケット内を洗い流すことはできますが、バイオフィルム（細菌の膜）を十分に分解することは困難。除菌効果も一時的。
• ポイックウォーター洗浄：タンパク質を分解してバイオフィルムごと除去できるため、原因菌を根本から減らし、再発リスクを低減。さらに口臭改善にもつながります。

再生療法・外科的治療

重度に進行した場合には、歯ぐきや骨の再生を促す治療や外科処置を行います。できる限り「歯を残す」ことを目指します。

メンテナンスプログラム

治療が終わった後も、定期的なチェックとクリーニングを行うことで再発を防ぎます。一緒にセルフケア（歯ブラシ・フロス・歯間ブラシの使い方）も練習していただきます。

まとめ

ポイックウォーター
とは？

ポイックウォーターの正体

ポイックウォーターは、食塩水を電気分解して生成される除菌水です。

薬品や添加物を一切使用せず、強力な除菌作用を持ちながらも人体にやさしいのが特徴です。
「水と塩」からできているため、赤ちゃんから妊婦さんまで安心して使用可能です。

ポイックウォーターの
作用メカニズム

• タンパク質分解作用：歯周病の原因となるバイオフィルム（細菌の膜）を分解します。
• 除菌作用：歯周病菌やむし歯菌など、口腔内の有害菌を短時間で除去します。
• 消臭作用：口臭の原因物質を取り除き、すっきりとした息を保ちます。

従来の水洗浄との違い

項目	項従来の 水洗浄	ポイック ウォーター 洗浄
バイオ フィルム 除去	流すのみで十分に除去できない	タンパク質を分解して根本から除去
除菌効果	一時的	強力で持続性が高い
口臭改善	限界がある	菌を減らすことで息の改善にも有効
安全性	一般的に安全	添加物ゼロ・赤ちゃんや妊婦さんも安心

ポイックウォーターを用いた治療

のだデンタルクリニックでは、以下の治療にポイックウォーターを積極的に取り入れています。

• 歯周ポケット洗浄：歯周病の進行を抑え、歯ぐきを健康に保つ
• 根管治療補助：見えない細菌の除去をサポート
• 口臭治療：原因菌を減らして息を爽やかに
• 予防ケア：クリーニング時に使用し、再発を防ぐ

ご家庭での活用

ポイックウォーターは医院での処置だけでなく、ご家庭での洗口剤としても使用可能です。

• 毎日のうがいに使うことで、虫歯や歯周病、口臭の予防に効果的
• 薬品が含まれないため、小さなお子さまにも安心

のだデンタルクリニックのこだわり

私たちは「できる限り歯を残す」治療の一環として、安全で効果的なポイックウォーターを全ての歯周病治療に導入しています。

歯周病の根本原因である菌やバイオフィルムを取り除き、再発を防ぐことで、患者さまが安心して日常生活を送れるようサポートしています。

まとめ

ポイックウォーターは、

• 安全でやさしい
• 強力な除菌・消臭効果
• 歯周病・虫歯予防に有効

という3拍子揃った口腔ケアの新しいスタンダードです。

のだデンタルクリニックでは、このポイックウォーターを活用し、「生涯自分の歯で噛める未来」をサポートします。

よくあるご質問（Q&A）

Q1. ポイックウォーターは
本当に安全ですか？

A. はい。食塩水を電気分解して作られた水で、薬品や保存料は一切含まれていません。赤ちゃんや妊婦さん、ご高齢の方まで安心してご使用いただけます。

Q2. どんな味やにおいがしますか？

A. 少し塩素のような独特のにおいがありますが、これは除菌効果のある成分によるものです。体に害はなく、時間が経つと自然に消えます。

Q3. 市販のうがい薬との
違いは何ですか？

A. 市販のうがい薬は「殺菌・消毒」が目的で薬剤を含みますが、ポイックウォーターは薬剤を使わず、バイオフィルムを分解・除菌できる点が大きな違いです。刺激が少なく、毎日使いやすいのも特徴です。

Q4. 毎日使っても大丈夫ですか？

A. はい、問題ありません。薬剤を含まないため、副作用や依存性もなく、毎日の口腔ケアに安心して取り入れられます。

Q5. 口臭にも効果はありますか？

A. あります。口臭の多くは細菌やその代謝産物が原因です。ポイックウォーターは原因菌を除菌するため、息の改善にも効果的です。

Q6. 歯周病以外にも使えますか？

A. はい。むし歯予防、口臭予防、インプラントや矯正治療中の口腔ケアにも有効です。当院では根管治療の補助にも活用しています。

Q7. 子どもが誤って
飲んでしまっても大丈夫ですか？

A. 少量であれば問題ありません。もともと「水と塩」からできているため体に害はありません。ただし、うがい薬としての使用が基本なので、飲まないようにご指導します。

Q8. 使用後は
どのくらい効果が続きますか？

A. 口腔内の状態によりますが、うがい直後から数時間は除菌効果が持続します。毎日の継続使用で菌の増殖を抑えることができます。

Q9. ポイックウォーターは
どこでも手に入りますか？

A. 市販はされていません。医療機関専用の除菌水ですので、歯科医院でのみ取り扱っています。当院でも患者さまの希望に応じてお渡し可能です。

Q10. 保存方法は
どうすればいいですか？

A. 高温や直射日光を避け、冷暗所で保管してください。開封後は1〜2か月を目安に使い切ることをおすすめします。

まとめ

ポイックウォーターは「安全性」と「効果」を両立した新しい口腔ケアの選択肢です。気になることがあれば、診療時にお気軽にご相談ください。

歯周病・歯肉炎について

歯周病

歯周病とはどんな病気か

歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨が炎症を起こし、徐々に破壊されていく病気です。

むし歯と並んでお口の二大疾患のひとつで、日本人が歯を失う原因の第1位とされています。進行すると歯がぐらつき、最終的には自然に抜けてしまうこともあるため、
「沈黙の病気」とも呼ばれています。

症状

• 歯ぐきから血が出る（歯みがきや硬いものを噛んだ時）
• 歯ぐきが赤く腫れる
• 口臭が強くなる
• 歯と歯の間に隙間ができ、食べ物が挟まりやすい
• 歯ぐきが下がり、歯が長く見える
• 噛むと違和感や痛みがある
• 歯がぐらつく

歯周炎

歯肉炎とはどんな病気か

歯肉炎は、歯周病の初期段階にあたる病気です。

歯と歯ぐきの境目に汚れ（プラーク）がたまり、歯ぐきだけが炎症を起こしている状態です。
この段階ではまだ歯を支える骨に影響は出ていません。
そのため、正しい歯みがきや歯科でのクリーニングを行えば改善できるのが特徴です。

症状

• 歯ぐきが赤く腫れる
• 歯ぐきから出血する
• 歯ぐきにむず痒さや違和感がある
• 口臭が気になる

※この時点では歯の揺れはほとんど見られません。ただし、放置すると「歯周炎」へ進行し、骨が溶け始めてしまうため注意が必要です。

歯周病になる原因とは

歯周病は「細菌による感染症」であり、さまざまな要因が重なって発症・進行します。代表的な原因を整理すると以下の通りです。

プラーク（歯垢）の放置

歯周病の最大の原因は、歯の表面にたまるプラーク（歯垢）です。プラークの中には歯周病菌が潜んでおり、歯ぐきに炎症を起こします。放置すると歯石になり、歯ブラシでは取れなくなってしまいます。

不十分な歯みがき

歯ブラシが届いていない、力が弱い、または自己流でみがいていると汚れが残りやすくなります。

特に歯と歯ぐきの境目に汚れが残ることが、歯肉炎・歯周炎の引き金になります。

生活習慣

• 喫煙：タバコは歯ぐきの血流を悪くし、免疫力を下げて歯周病を悪化させます。
• ストレスや睡眠不足：体の抵抗力が落ち、細菌が増えやすくなります。
• 偏った食生活：糖分の多い食事や間食が多いと、プラークがたまりやすくなります。

全身の影響

糖尿病などの生活習慣病は歯周病を悪化させ、逆に歯周病が糖尿病を悪化させることもわかっています。

また、妊娠中はホルモンバランスの変化で歯ぐきが腫れやすくなり、歯肉炎を起こしやすくなります。

遺伝的要因

体質的に歯周病になりやすい方もいます。家族に歯周病で歯を失った方が多い場合は、注意が必要です。

まとめ

歯周病は「汚れが原因」で始まり、生活習慣や全身の状態が進行に大きく関わる病気です。

だからこそ、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なプロケアが欠かせません。

歯周病に
なりやすい人とは

歯周病は誰でもかかる可能性がありますが、特に次のような方は要注意です

歯みがきが不十分な人

プラーク（歯垢）がしっかり取り切れていないと、歯周病菌が増えて炎症が起こりやすくなります。
歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間の汚れが残りやすい方は要注意です。

喫煙習慣がある人

タバコに含まれる有害物質は歯ぐきの血流を悪くし、免疫力を低下させて歯周病を悪化させます。
非喫煙者に比べて歯を失うリスクが数倍高いこともわかっています。

糖尿病など全身疾患がある人

糖尿病の方は免疫力が低下しやすく、感染症である歯周病が進行しやすい傾向にあります。
また、歯周病があると糖尿病のコントロールが難しくなる「負の連鎖」も報告されています。

妊娠中・ホルモンバランスの
影響を受けやすい人

妊娠中はホルモンの変化で歯ぐきが腫れやすくなり、「妊娠性歯肉炎」が起こりやすくなります。
思春期や更年期など、ホルモンの変動が大きい時期も注意が必要です。

ストレス・睡眠不足が多い人

体の抵抗力が落ちると細菌に対抗する力が弱まり、歯周病が進みやすくなります。

歯ぎしりや食いしばりが強い人

歯ぐきや骨に過剰な負担がかかり、歯周病の悪化につながります。

家族に歯周病が多い人

遺伝的な要素や生活習慣の影響で、歯周病になりやすい傾向があります。

まとめ

歯周病になりやすい人には共通点があります。
生活習慣や体質を知り、リスクに合った予防を行うことが大切です。

歯周病と
全身疾患について

歯周病はお口の中だけの病気ではなく、全身の健康や生活の質に大きく影響を与えることがわかっています。

近年の研究や臨床データで関連が指摘されている代表例をご紹介します。

糖尿病

歯周病と糖尿病はお互いに悪影響を及ぼします。

• 糖尿病があると感染に弱くなり、歯周病が進行しやすい
• 歯周病があると炎症物質が血糖コントロールを悪化させる

歯周病治療は糖尿病管理の一助になることが知られています。

心筋梗塞・動脈硬化

歯周病菌が血流に入り込むと、血管の内側に炎症を起こし、動脈硬化や血栓形成に関与すると考えられています。
結果として心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。

誤嚥性肺炎

高齢者に多い肺炎の一つで、口腔内の細菌が気管に入り込むことで発症します。歯周病があると細菌数が増え、誤嚥性肺炎のリスクが上昇します。

低体重児出産・早産

妊娠中の歯周病は、炎症による物質が胎盤に影響し、低体重児出産や早産のリスクを高めることが報告されています。

認知症

近年の研究で、歯周病菌が脳に到達し、アルツハイマー型認知症の発症や進行に関与する可能性が示されています。
お口の健康は「脳の健康」にもつながります。

口臭

歯周病によって発生する細菌は、硫黄化合物などのガスを発生させ、強い口臭を引き起こします。
マスク生活や人との距離が近い場面で気づくことが多く、生活の質や人間関係に大きな影響を与えることもあります。

まとめ

歯周病は単なる「歯ぐきの病気」ではなく、全身疾患や生活の質（QOL）にも深く関わる病気です。
だからこそ、定期的な予防と早期治療が何より大切です。

歯周病で抜歯を
行った方がいいケース

歯周病はできる限り「歯を残す治療」を目指しますが、残念ながら歯を保存できない状態になった場合には抜歯を検討することがあります。

以下のようなケースがその目安となります。

歯が大きくグラグラしている場合

歯を支えている骨（歯槽骨）が大きく失われ、指で触ると動くほどの状態では、噛む力に耐えられなくなり抜歯が必要となることがあります。

強い痛みや腫れを繰り返す場合

歯周病が進行すると歯ぐきから膿が出たり、何度も腫れを繰り返したりします。

このような歯は感染源となり、周囲の歯や体全体に悪影響を及ぼすため、抜歯を検討します。

噛む力が
他の歯に悪影響を与える場合

グラグラした歯を無理に残すと、噛み合わせのバランスが崩れ、隣の健康な歯に負担をかけてしまうことがあります。

保存治療が難しいほど
骨が失われている場合

歯周病が重度に進行し、歯の根の周りの骨が大きく吸収されている場合は、再生療法やクリーニングだけでは回復できないことがあります。

全身への悪影響が懸念される場合

歯周病の感染が続くと、糖尿病・心疾患・肺炎など全身疾患に悪影響を与えることがわかっています。

感染源となる歯を残すことが全身のリスクになる場合は抜歯が望ましいケースです。

抜歯を避けるために大切なこと

• 定期的な検診とクリーニング
• 正しい歯みがき習慣の徹底
• 生活習慣（禁煙・バランスの取れた食生活）の改善

当院では「できる限り歯を残す治療」を最優先に考え、マイクロスコープや除菌水（ポイックウォーター）を用いた精密な歯周病治療を行っています。

しかし、どうしても抜歯が必要な場合には、その後のインプラント・ブリッジ・入れ歯などの治療計画まで含めてご説明し、患者さまに安心して選んでいただけるようサポートいたします。

のだデンタルクリニックからの
メッセージ

歯を抜かずに治療する
メリット・デメリット

歯を抜かずに治療するメリット

自分の歯で噛める

インプラントや入れ歯に比べて、やはり「自分の歯で噛める感覚」は自然で快適です。

噛み合わせが安定しやすい

歯を1本抜くと全体のバランスが崩れることがありますが、歯を残すことで周囲の歯への負担を減らせます。

治療費や時間の負担が少ない

抜歯後のインプラントやブリッジに比べて、残す治療の方が治療回数・費用の負担を抑えられることがあります。

心理的な安心感

「自分の歯を残せた」という安心感は大きく、日常生活の自信にもつながります。

歯を抜かずに治療するデメリット

治療を続けても改善が限定的な場合がある

歯周病が重度に進行していると、完全な回復は難しく、状態を「現状維持」する治療になることもあります。

再発のリスクが残る

炎症を抑えても、生活習慣やセルフケアが不十分だと再び悪化する可能性があります。

周囲の歯に影響を与える可能性

グラグラの歯を無理に残すと、隣の健康な歯に噛み合わせの負担がかかり、逆にリスクとなることがあります。

のだデンタルクリニックの考え方

当院では、「歯を残すこと」を第一に考えつつ、「残すことが患者さまの将来にとって本当に良いのか」を大切にしています。

• マイクロスコープや除菌水（ポイックウォーター）を用いた精密治療で、できる限り歯を残す努力をします。
• その上で「残すメリット」と「抜いた方が良い場合のメリット」の両方を丁寧にご説明し、患者さまに納得いただいた上で治療方針を決定します。

まとめ

• 自分の歯を残すことは多くのメリットがあります。
• ただし、無理に残すことがデメリットになる場合もあります。
• 最適な選択は「歯の状態＋患者さまの将来の生活」を考えて一緒に決めていくことです。

歯を抜いた場合の
メリット・デメリット

歯周病でどうしても歯を残せない場合、抜歯を選択することがあります。

「歯を残すこと」と同じように、抜歯にもメリットとデメリットがあります。

歯を抜いた場合のメリット

感染源を取り除ける

膿や炎症を繰り返していた歯を抜くことで、腫れや痛みから解放され、口腔内や全身への悪影響を防げます。

周囲の歯や全身を守れる

重度の歯周病の歯を残すと、隣の健康な歯や糖尿病・心疾患など全身に悪影響を及ぼすことがあります。
抜歯によりそのリスクを減らすことができます。

新しい治療を始めやすい

抜歯を行うことで、インプラントやブリッジ、入れ歯などの治療に進む準備が整います。

歯を抜いた場合のデメリット

噛み合わせが崩れる可能性

歯を1本失うと隣の歯が倒れたり、噛み合う歯が伸びたりして、噛み合わせのバランスが悪くなります。

見た目に影響が出る

前歯など目立つ場所を抜歯すると、審美面で大きな影響があります。

咀嚼力の低下

奥歯を失うと食べ物をしっかり噛みにくくなり、食事の満足感や栄養摂取に影響が出ることがあります。

咀嚼力の低下

奥歯を失うと食べ物をしっかり噛みにくくなり、食事の満足感や栄養摂取に影響が出ることがあります。

治療の負担が増える

抜歯後はインプラントやブリッジ、入れ歯などの補綴治療が必要になり、治療期間や費用がかかります。

のだデンタルクリニックの考え方

当院では抜歯はあくまで「最終手段」と考えています。

まずは「歯を残せる可能性」を最大限に追求し、それでも抜歯が望ましいと判断される場合には、患者さまに十分な説明を行った上で治療を進めます。

抜歯後も、

• インプラント
• ブリッジ
• 入れ歯

など、患者さまのライフスタイルやご希望に合わせて最適な治療をご提案します。

まとめ

• 抜歯には「感染源を取り除ける」などのメリットがあります。
• しかし「噛み合わせの崩れ」や「治療の負担増」などのデメリットもあります。
• 大切なのは「残す」か「抜く」かを一緒に考え、最適な未来を選ぶことです。

歯周病セルフチェック

あなたはいくつ当てはまりますか？

次の項目に「はい」「いいえ」で答えてみましょう。

歯ぐきから血が出ることがある？

歯ぐきが赤く腫れている？

朝起きると口の中がネバネバする？

口臭が気になる／人から指摘される？

歯ぐきが下がって歯が長く見える？

食べ物が歯に挟まりやすい？

歯がグラグラ動く？

噛むと痛みや違和感がある？

歯ぐきから膿が出ることがある？

判定結果

• 0〜2個：安心レベル

ただし、油断は禁物。定期検診でチェックしましょう。

• 3〜5個：注意レベル

歯肉炎や軽度の歯周病の可能性があります。早めに受診して検査をおすすめします。

• 6個以上：危険レベル

歯周病が進行している可能性大。放置すると歯を失うリスクがあります。できるだけ早く歯科医院での治療が必要です。

のだデンタルクリニックからの
ご案内

当院では「セルフチェックで気になった方」へ、

• マイクロスコープによる精密検査
• 唾液検査（SMT）でのリスク分析
• ポイックウォーターによる除菌治療

を行い、オーダーメイドの予防プランをご提案しています。気になる症状があれば、ぜひ一度ご相談ください。

歯周病治療の流れ

のだデンタルクリニックの強み

• マイクロスコープ全室導入で精密診断・精密治療
• ポイックウォーターによる安心・効果的な除菌治療
• 個室診療で周りを気にせずじっくり相談可能
• 予防中心の診療体制で再発防止

まとめ

当院では「診断→治療→再評価→メンテナンス」という流れで、一人ひとりに合わせた歯周病治療を行っています。

歯をできる限り残すこと、そして再発させないことを目標に、患者さまに寄り添った治療を提供します。

精密歯周病検査について

のだデンタルクリニックでは、歯周病の進行度を正しく把握するために、精密な検査を行っています。
これにより、一人ひとりに合った治療プランを立てることができます。

まとめ

精密検査を行うことで、歯周病の状態を正しく把握し、「今できる最適な治療」と「将来を見据えた予防プラン」を提案できます。

保険治療と
自費治療の比較

保険診療でできること

検査内容

• 歯周ポケットの測定
  （プローブを使って数値を記録）
• 出血の有無の確認
• 動揺度（歯のぐらつき）の確認
• レントゲン撮影
  （主に2次元のデンタル／パノラマ）

検査方法

• 基本はプローブを用いた触診的な測定
• レントゲンは保険適用内で撮影可能ですが、CTや3Dスキャンは原則対象外
• 唾液検査（SMTなど）は保険適用外

治療内容・期間

• スケーリング（歯石除去）
• ルートプレーニング
  （歯周ポケット内の歯石除去）
• 保険診療では「初期治療→再評価→必要なら外科治療」の流れに沿って行う
• 治療は数回に分けて行うのが基本（1回で全顎スケーリングは不可）

保険診療の限界・制限

• 使用できる検査機器に制限（CT、マイクロスコープ、唾液検査などは対象外）
• 再生療法など先進的治療は適応外
• 材料や薬剤に制限あり
  （最新機器や薬剤は自費のみ）
• 「予防的アプローチ」には保険が適用されにくい

まとめ

保険治療でも基本的な歯周病治療は可能ですが、検査や治療内容に制限があるため、精密な診断・予防や先進的治療を希望される場合は自費治療が選択肢となります。

自費診療でできること

検査内容

• 唾液検査（SMT）によるむし歯・歯周病リスクの数値化
• マイクロスコープを用いた精密診断
• CT・口腔内スキャナーによる立体的な骨・歯肉状態の把握
• 細菌検査（位相差顕微鏡など）で原因菌の確認

検査方法

• 最新のデジタル機器を使用し、見える化・数値化
• 患者さま自身にモニターで状態を確認していただき、理解を深めながら治療方針を共有

治療内容・期間

• ポイックウォーターを用いたバイオフィルム除去・除菌治療
• マイクロスコープによる精密スケーリング・ルートプレーニング
• 歯周組織再生療法（骨や歯ぐきの再生を目指す治療）
• 低侵襲で痛みの少ない治療法
• 定期的なメンテナンスプログラムを個別に設計

治療の自由度が高く、短期間で効率的に進められる場合も多いです。

自費診療のメリット

• 精密機器を使った正確な診断が可能
• 患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療
• 痛みや不快感を減らす工夫（除菌水など）が可能
• 再発予防に重点を置けるため、長期的に歯を守れる

自費診療のデメリット

• 保険診療に比べて費用負担が大きい
• 医院によって導入している機器・治療法が異なる

保険治療と自費治療の比較表

項目	保険治療	自費治療
検査	内歯周ポケット測定、2Dレントゲン	CT、マイクロスコープ診断、SMT 唾液検査
治療内容	スケーリング、ルートプレーニング、外科治療（制限あり）	精密SRP、ポイック洗浄、PMTC、再生療法
回数の目安	軽度： 2〜3回 中等度： 4〜6回 重度： 6〜10回 以上	軽度〜 中等度： 1〜3回 中等度〜重度： 2〜6回
費用の目安	軽度： 2,000〜 3,000円／回 中等度： 8,000〜 15,000円 重度： 15,000〜 30,000円以上	初回検査： 1万円 軽度〜 中等度： 1〜2万円／回 中等度〜 重度： トータル 5〜15万円 程度
メリット	費用が抑えられる	精密・短期間・予防重視・セルフケア連動
制限	検査・処置方法に制限あり	費用負担は大きいが自由度が高い

まとめ

• 保険治療は費用を抑えつつ基本的な治療が可能。
• 自費治療は精密で予防に重点を置き、長期的に歯を守る治療が可能。
• 当院では、患者さまの状態とご希望に合わせて最適なプランをご提案します。

のだデンタルクリニックでは、患者さまに両方の選択肢を丁寧にご説明し、将来を見据えた最適な治療プランをご提案します。

具体的な治療について

ここでは一般的な目安をご紹介します。（※実際はお口の状態によって前後します）

保険診療の場合

軽度歯周病の場合

• 治療内容：歯石除去（スケーリング）、ブラッシング指導
• 回数の目安：2〜3回
• 費用の目安：1回あたり2,000〜3,000円前後（保険3割負担の場合）

定期的なメンテナンスで再発を防ぐことが大切です。

中等度歯周病の場合

• 治療内容：スケーリング、ルートプレーニング（歯周ポケット内の歯石除去）、再評価検査
• 回数の目安：4〜6回程度
• 費用の目安：トータルで8,000〜15,000円程度（保険3割負担の場合）

数回に分けて少しずつ処置を行う必要があります。

重度歯周病の場合

• 治療内容：広範囲のルートプレーニング、必要に応じて歯周外科処置
• 回数の目安：6〜10回以上（外科治療を含む場合あり）
• 費用の目安：トータルで15,000〜30,000円程度（保険3割負担の場合）

重度の場合は治療後も定期的な管理が不可欠です

注意点

• 上記はあくまで「一般的な目安」です。実際の費用は検査内容・処置範囲・通院回数により異なります。
• 保険診療では「一度に全顎の歯石除去はできない」というルールがあるため、数回に分けて治療を進めます。

自費診療の場合

のだデンタルクリニックでは、保険診療でカバーできない精密な検査・高度な機器を用いた 自費の歯周病治療 を行っています。

「できる限り歯を残す」「再発を防ぐ」ことを目標に、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療プランをご提案します。

初回検査（事前検査）

内容

• CT撮影
• マイクロスコープによる問題部位の抽出
• 歯周精密検査
• 唾液検査（SMT）によるリスク分析

費用：1万円

軽度〜中等度歯周炎の治療

• 治療費：1〜2万円／回
• 施術時間：60〜90分

治療の流れ

染め出し＋TBI（歯みがき指導）とセルフケアグッズのお渡し（DH30分）

• 磨き残しを確認し、正しいブラッシングを習得
• 使用した歯ブラシ＋歯磨剤をそのままお渡し

マイクロスコープによるスケーリング・ルートプレーニング（Dr30分）

• 肉眼では見えない部分の歯石や感染部位を精密に除去

ポイックウォーターによる歯周ポケット内洗浄（15分）

• バイオフィルムを分解し、歯周病菌を除菌

PMTC（15分）

• 専用器具で歯をツルツルに磨き、再付着を予防

毎回の自費メンテナンスを受ける方には、セルフケアグッズを毎回無料でお渡しします。

中等度〜重度歯周炎の治療

内容

• 精密ルートプレーニング
• 歯周組織再生療法（必要な場合）

回数の目安：2〜6回
（短期間の集中治療も可能）

費用の目安：トータルで5〜15万円程度

※症状の進行度や患者さまのご希望によって、必要な治療が異なります。そのため費用には幅がありますが、検査結果をもとに治療計画をご説明し、納得いただいた上で進めていきます。

メンテナンス時の料金体系

• 歯ぐきの状態が安定している場合

→60分アポイント：1万円
（DH中心のトリートメント）

• Drによる施術が必要な場合

→処置範囲に応じて＋5,000〜1万円

のだデンタルクリニックの自費治療の特徴

• マイクロスコープ全室導入による精密診断・精密治療
• ポイックウォーターによる除菌処置で歯周病菌を根本から減らす
• セルフケアと医院ケアを連動させるプログラム
• 毎回のメンテナンスでセルフケアグッズを提供 → 継続のモチベーションに
• オーダーメイドの予防プランで再発を防ぐ

まとめ

自費治療は「より精密に」「より快適に」「より再発しにくく」治療を行えるのが特徴です。

費用や回数に幅があるのは、症状の違いや治療内容を患者さまと相談して決めるからこそ。

のだデンタルクリニックは、常に「歯を残す治療」を第一に考え、患者さまに合った最適なプランをご提案します。

歯周病予防について

歯周病ってどんな病気？

歯周病は「歯ぐきの病気」と思われがちですが、実は歯を支えている骨まで壊してしまう怖い病気です。日本人が歯を失う原因の第一位ともいわれています。

初期はほとんど自覚症状がなく、気づいた時には進行していることも少なくありません。だからこそ「早めの予防」が大切です。

歯科医院でできること

のだデンタルクリニックでは、原因を見つけ、見える化し、予防につなげることを大切にしています。

精密な検査と診断

MT（唾液検査）やマイクロスコープによる診査で、歯周病リスクや口腔内の細菌の状態を詳しく調べます。

ご自身の「現在地」を知ることが、予防の第一歩です。

プロによるクリーニング

毎日の歯みがきでは取りきれない汚れや歯石を、専用の機器やマイクロスコープを使って徹底的に除去します。
肉眼では見えない細部まで確認できるので、より確実なケアが可能です。

歯ぐきやかみ合わせのチェック

歯周病は生活習慣や歯並びとも深い関わりがあります。必要に応じて、咬み合わせの調整や生活アドバイスも行います。

オーダーメイドの予防プラン

「3ヶ月ごとのメンテナンス」「毎回のセルフケアグッズ提供」など、続けやすい形で予防を習慣化していけるようサポートします。

自宅でできること

歯周病予防の基本は「毎日のセルフケア」です。医院でのプロケアとご自宅でのケアを組み合わせることで、歯周病リスクをぐっと下げられます。

正しい歯みがき習慣

歯ブラシの選び方や動かし方ひとつで効果は大きく変わります。当院では一人ひとりに合ったブラッシング方法をお伝えします。

デンタルフロス・歯間ブラシの活用

歯と歯の間は歯ブラシだけでは不十分。補助清掃用具を習慣にすることで、プラークの残りをしっかり減らせます。

生活習慣の見直し

喫煙、食生活、睡眠不足、ストレスは歯周病のリスクを高めます。毎日の小さな工夫でお口も体も健康に。

セルフチェック

「歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」など小さなサインを見逃さず、気になったら早めにご相談ください。

のだデンタルクリニックの考え方

歯周病は「治す病気」ではなく「防ぐ病気」。

私たちは、患者さんご自身が自分の口の状態を理解し、日常の中で予防を続けられるようにサポートすることを大切にしています。

歯ぐきから健康に。健康から笑顔に。

地域の皆さまが安心して通える歯科医院として、一緒に歯周病を予防していきましょう。

歯周病の治療法
スケーリングについて

スケーリングとは？

スケーリングとは、歯の表面や歯ぐきの中にたまった歯石や汚れ（プラーク）を専用の器具で取り除く処置です。
普段の歯みがきでは落とせない汚れを除去し、歯ぐきが健康な状態に戻るようサポートします。

スケーリングの必要性

歯石は、一度ついてしまうと歯みがきでは取れません。
そのまま放置すると、歯石の表面に細菌が住みつき、歯ぐきの炎症や出血、口臭の原因になります。

• 歯周病の進行を食い止める
• 歯ぐきからの出血や腫れを改善する
• 口臭の予防につながる

こうした理由から、スケーリングは歯周病予防・治療に欠かせない処置なのです。

治療で期待できる効果とは

スケーリングを行うことで、次のような効果が期待できます。

• 歯ぐきの腫れや出血が改善し、歯ぐきが引き締まる
• 口臭が軽減する
• 細菌の温床となる歯石を除去することで、歯周病の進行を防ぐ
• 歯ぐきが健康になることで、歯を長持ちさせられる

のだデンタルクリニックでできる
スケーリング

当院では「ただ歯石を取るだけ」ではなく、精密で再発を防ぐスケーリングを行っています。

• マイクロスコープを使用

肉眼では見えにくい歯石も拡大して確認し、取り残しを最小限にします。

• SMT唾液検査によるリスク診断

細菌の種類や活動性を調べ、原因に合わせた予防法をご提案します。

• セルフケアとの連動

処置後は歯みがき指導や歯間清掃のアドバイスを行い、再び歯石がつきにくい環境づくりをサポートします。

治療の特徴と流れ

スケーリングは以下のような流れで進めます。

診査・検査

歯ぐきの状態やポケットの深さを調べ、治療方針を立てます。

歯石の除去（スケーリング）

超音波スケーラーや専用の器具を用いて、歯の表面や歯ぐきの中の歯石を丁寧に取り除きます。

歯面の仕上げ

歯石を取った後の歯面を滑らかに磨き、汚れがつきにくくします。

セルフケア指導

ご自宅での歯みがき方法や歯間ブラシの使い方を一緒に確認します。

定期的なメンテナンス

歯周病は再発しやすいため、定期的なチェックとクリーニングで健康な状態を維持します。

当院からのメッセージ

スケーリングは、歯周病を治すだけでなく「歯を守るための大切なメンテナンス」です。のだデンタルクリニックでは、精密機器を駆使しながら、患者さんにわかりやすい説明と安心できる処置を心がけています。

「歯ぐきから健康に」――
一緒に歯周病を防いでいきましょう。