2026.03.28

歯の移植という選択肢〜術前診断編〜

こんにちは。
のだデンタルクリニック西荻窪院 院長の野田裕亮です。

今回から、当院で行っている歯牙移植の症例をシリーズでご紹介していきます。
まずは術前の診断や考え方についてお話しします。

今回のケースは、自費診療で行った歯牙移植です。

歯の移植には保険が適用される場合もありますが、
いくつか条件があり、すべてのケースで適応になるわけではありません。

今回の患者さんは50代の方で、
十数年前に歯を失った部分に対する治療のご相談でした。

当時は一般的に、

・ブリッジ
・入れ歯
・インプラント

といった選択肢を提示されていたそうですが、

「人工物を体に入れることに抵抗がある」
「健康な歯を削るのは避けたい」

という理由で、治療を見送ってこられたとのことでした。

今回改めてご相談いただいた際に、
“歯を移植する”という選択肢をご提案しました。

これまで他院では説明を受けたことがなかったそうで、
最初は驚かれていましたが、

実際の症例や治療の特徴をお伝えする中で、
この方法を選択されました。

ただし、今回のようなケースは簡単ではありません。

というのも、
長期間歯がない状態だった部分に移植を行うためです。

歯が抜けたまま時間が経つと、
骨は少しずつ吸収されてしまい、量も質も低下していきます。

そのため、手術の前にはCT撮影を行い、

・移植するスペースに十分な骨があるか
・ドナーとなる歯のサイズや形が適合するか

を細かく評価していきます。

今回のケースでは、
欠損部の奥にある親知らずが

・大きさ
・歯根の形態

ともに適しており、移植可能と判断しました。

さらに、術前の精度を高めるために
CTデータをもとに移植歯のレプリカを作製しています。

これにより、実際の手術時に余分な処置を減らし、
移植歯へのダメージを最小限に抑えることができます。

そして今回の大きなポイントが、
再生療法の併用です。

通常、保険適用の歯牙移植では
抜歯した直後の部位に移植するため、

受け入れ側の骨にも
歯周組織(歯根膜など)が一部残っており、
そこからの再生も期待できます。

しかし今回のように、
長期間欠損していた部位では、

受け入れ側からの再生はほとんど見込めません。

つまり、
移植した歯の側からの再生だけに頼る状況になります。

そのため、治療の成功率を高める目的で、
エムドゲインなどの再生療法を併用する判断を行いました。

年齢についてご質問をいただくことも多いですが、
50代という点だけで大きなリスクになることは少なく、
実際には60代の方で移植を行うこともあります。

ただし今回のように「欠損部への移植」の場合は、
より慎重な診断と準備が必要になります。

次回は、実際の手術の流れについてご紹介します。

歯を失ったとき、選択肢は一つではありません。
「こんな治療もあるんだ」と知っていただけるきっかけになれば嬉しいです。

あなたの歯が、1本でも多く残せますように。

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