歯の移植をいう選択肢〜手術編Ⅲ〜
前回に引き続き、手術の続きをご紹介していきます。

移植床の形成がおおよそのサイズまで整った段階で、
歯牙レプリカを用いて適合の確認を行います。
この時点では、まだ完全にはフィットしていないため、
再度細かい調整を加えていきます。
まずは深さが適切かどうかの確認を行います。

予定している位置までしっかり確保できているかを見極め、
問題がないことを確認したうえで、
今度は横幅の調整へと移ります。

横幅の調整には、
先端に刃がついていない側面のみ切削可能なドリルを使用し、
周囲の骨を少しずつ整えていきます。
なお、この工程では高速回転のドリルを使用するため、
骨へのダメージを防ぐ目的で注水下で慎重に操作します。

再度、歯牙レプリカを試適します。
今度は無理なくスムーズに収まり、
適切な位置で安定することが確認できました。
これで移植床の準備は完了です。
続いて、移植歯の抜去に移ります。
歯根に余計な力が加わらないよう、
鉗子を用いて丁寧に摘出していきます。

すでに移植床は完成しているため、
抜去した歯は速やかに移植部位へと移動させることができます。
ここで重要なのは、
いかに無駄な時間をかけずに移植まで進めるかです。

移植歯を挿入し、適合状態を確認した後、
今度は術後の安定性を考慮した処置を行います。
咬合による負担を避けるため、
歯冠部分を調整し、再度移植床へ戻します。

そのうえで、最も安定する位置を見極め、
最終的なポジションを決定します。
ここから先は、
再生療法を併用した仕上げの処置へと進んでいきます。
今回はここまで。
次回「手術編Ⅳ」でいよいよ手術の完結となります。
あなたの歯が、1本でも多く残せますように。