「今の入れ歯を参考に新しい入れ歯をつくる|3Dプリンターを活用したコピーデンチャー」
こんにちは。
杉並区善福寺・西荻窪エリアの「のだデンタルクリニック 西荻窪院」です🦷
今回は、入れ歯づくりに活用している「コピーデンチャー(複製義歯)」についてご紹介します。
入れ歯を新しく作るときには、単に歯型を取って作ればよいというわけではありません。
「どのくらいの高さで噛むのか」
「歯をどの位置に並べるのか」
「唇や頬をどのくらい支えるのか」
「入れ歯の大きさや形をどうするのか」
など、さまざまな基準を確認しながら作っていきます。
そのため、必要に応じてお顔の大きさを測ったり、お口の周囲の筋肉を確認したり、実際の噛み合わせを診ながら新しい入れ歯の形を決めていきます。
そこで、とても参考になるのが現在お使いの入れ歯(旧義歯)です。
長く使ってきた入れ歯には、その方が慣れている噛み合わせや歯の位置、大きさなど、たくさんの情報が詰まっています。
もちろん、今の入れ歯に痛みや噛みにくさ、外れやすさなどの問題がある場合、そのまま同じものを作るわけではありません。
良いところは活かし、問題のあるところは改善する。
そのための“たたき台”として作るのが、コピーデンチャーです。
デジタル技術で入れ歯を複製します
以前はコピーデンチャーを作るために、現在お使いの入れ歯を一度お預かりし、材料を使って入れ歯そのものの型取りを行う必要がありました。
そのため、1時間ほど入れ歯をお預かりすることもありました。
しかし現在では、口腔内スキャナーを使って入れ歯の形をデジタルデータとして読み取り、そのデータをもとに3Dプリンターでコピーデンチャーを製作することができます。

写真は、まさに3Dプリンターでコピーデンチャーを製作しているところです✨
スキャン自体は短時間で行えるため、入れ歯をお預かりする時間も10分程度で済みます。
毎日使っている入れ歯を長時間預けなくてもよいというのは、患者さんにとっても大きなメリットではないでしょうか。
「今の入れ歯」をスタート地点にする
完成したコピーデンチャーは、そのまま新しい入れ歯になるわけではありません。
実際にお口の中に入れて、
「もう少しここを広げた方が安定する」
「噛み合わせの高さはこちらの方がよい」
「歯の位置を少し変えた方が噛みやすい」
といった部分を確認しながら調整し、型取りや噛み合わせの記録に使用します。
つまり、
今まで使ってきた入れ歯の良い部分を残しながら、不具合のある部分を一つずつ改善して、新しい入れ歯につなげていく
という考え方です。
新しい入れ歯を入れた直後の、
「なんとなく口の中がいっぱいに感じる」
「食事がしにくい」
「今までと噛む感じが違う」
といった“慣れるまでの期間”は、入れ歯を使用している方にとって大きな負担になることがあります。
もちろん、コピーデンチャーを使用すれば必ず違和感がなくなるわけではありませんが、これまで慣れ親しんだ入れ歯の情報を活かして作ることで、新しい入れ歯への移行をよりスムーズにできる可能性があります。
歯科医療のデジタル化は、単に新しい機械を使うことが目的ではありません。
デジタル技術によって治療の選択肢が増え、診療時間や患者さんの負担を少しでも減らすことができる。
そんなところにこそ、大きな意味があると考えています。
「今の入れ歯が合わない」
「新しく作りたいけれど、また一から慣れるのが不安」
「長年使っているこの入れ歯の形は気に入っている」
そんな方も、ぜひ一度ご相談ください😊
今お使いの入れ歯を大切な情報として活用しながら、より快適に使える新しい入れ歯を一緒に考えていきます。